正論ナイフ

正月休みで聴きそびれていたPodcastを消化していて、とても興味深い話がありました。それは、サブタイトルが「Webをキーワードにした夫婦の会話をPodcastingで配信」となっている「F-Fu Cafe」というPodcastで、1月3日配信の「Vol.4:Web2.0とコミュニケーションリテラシー」でした。*117分55秒ちょっと長いし、Web2.0のことはよくわかってないので技術論的にはついて行けないんですが、コミュニケーション論としては面白く、15分20秒ぐらいのところででてきた『正論ナイフ』という言葉がツボにはまりました。いくら正論だからといって、オフラインのリアルコミュニケーションだと顔色伺いながら遠慮するような強い言葉を、ネット上ではつい投げかけてしまうということだと思います。正論ナイフを振りかざす方も善意に基づいているので、真っ向から切り返すのも難しくなります。「それは『正論ナイフ』だね」と言って(いい意味で)はぐらかして、議論のための議論ではなく、問題点を整理したり、妥協点を見いだす、意味のある議論に持っていければいいな、と思ったりするわけです。
 ちょうど、いなあもさんがVoiceBlogを急遽更新されていて「ネット犯罪」について語る回*2の直後にこの配信を聴いたので、私の中で関連づいてしまいました。いなあもさんのはなしの発端は、ゆーまさんがお子さんを出演させた「ぼうずキャスト」を始められたことについて、その是非を問う議論です。*3失礼ながらゆうまさんのがじぇいるVoiceは聴いたことがないんで、その是非をとやかくいう立場にはありません。いなあもさんのお話も「考えている」という話で、是非を問うてるとか、こうすべきだとかいうことでもないように思えますし、細かくいうと突っ込みたくなるところもありますが、生半可に議論すべき問題ではないので今は遠慮しておきます。私も自分の子供の写真をブログに貼ったことありますし、そういうことの是非の議論も読んだことがありますので、考えたことはあるんですけどね。