スルー力(りょく)という言葉があるらしい

スルー力(りょく)という言葉があるらしいことを小飼弾さんの「スルー力」をスルーできないというエントリーで知りました。今まで見たことあったとは思うんですが「スルーカ(か)って流行ってるみたいだけど何だろう?」と深く考えずに見過ごしてました。小飼さんによると、throughは動詞でも名詞でもなく前置詞か副詞なんで、「スルーする」という言葉自体が違和感があるんだそうだ。ちょっと前に「パス」という言葉に、「試験を合格する」という意味合いと(カードゲームで出す手札がなくて)棄権する・機会放棄するという意味合いがあって混乱するばあいがあるということがあって、後者のパスはスルーに言い換えればいいのだろうか? と思ってんですが、そうはいかないようです。
 小飼さんのエントリーのトラックバック先のウェブ進化論の梅田望夫さんのコラムを拝見すると、スルー力とは気にしない能力のようなんですが、やはりオンラインではないリアルな会話の中で出てきたみたいです。語感として面白いかもしれませんが、字面はパッとしなくて、この手の話題でリアルに会話する相手がいないとつまらない言葉なんじゃないでしょうか。「スルー力」の意味するところは、いじめられても過剰反応せずに無視すべきという人生訓にも通ずる、注目すべきものがあるとは思うのですがね。都合の悪いことを無視することを増長させるような風潮にはなって欲しくないものです。