ほぼ日2題

ほぼ日を読んで思ったことをふたつ。ひとつめは昨日の「今日のダーリン」。

イトーヨーカ堂伊藤雅俊さんの本から引用した筆者不詳の「商人の道」という文章の一部が

「我が歩む処そのものが道である。
 他人の道は自分の道でないという云う事が
 商人の道である」

 農民という「ひとところで暮らす人たち」とそれ以外の「動きながら生きている人たち」を対照的にして商人の生きる道を表現してる文章なんですが、Googleで検索して全文を読んでみると、商人を持ち上げ過ぎていて農民を蔑んでしまっているような気がします。士農工商という時代であれば、少し持ち上げなければならないのはわかりますが、今の時代は農業を大事にしなくてはならないことは糸井さんならわかってるだろうに、ちょっと真意がはかりかねます。私自身に省みると、商人なのにひとところで暮らしているという商人の道に外れてるといわれてるような気さえしてくるわけであります。
 もうひとつは、糸井さんと坂本龍一さんの対談の糸井さんの言葉。

でも、一番価値のある概念は
ともだちだっていう説がありますよね。
それは、なんか、俺が好きな言葉だね。

 これで思い出したのが、少し前に読んだ若者のSNSの間で疑似家族的関係が流行っているという話。20年近く前にパソコン通信をやってたときにも疑似家族を形成する人たちがいて違和感を感じてたし、高校時代に疑似兄妹を演じる人たちもいて、なんで「ともだち」じゃ駄目なんだろうと不思議に感じてたもので、ともだちの方がいいじゃんか、と思うわけです。書いてて論点がズレてるような気はするんですけどね。