潮目

「潮目」と書いてあっても気にしないと読み飛ばして、読みも意味もはっきりわかってなかった。ちょいとひっかかってgoo 辞書でも引ける大辞林でみると、

しお-め シホ― [0][3] 【潮目】
異なる二つの潮流の接する海面に現れる帯状の筋。寒流と暖流の出合う付近などに見られ,しばしば好漁場となる。しおのめ。

とあって、へー「ちょうもく」じゃなくて「しおめ」なんだと思いながら、念の為に広辞苑第五版を引いてみると、

しお−め【潮目】シホ‥
しおのめ

しお−の−め【潮の目】シホ‥

  1. 海面にみえる、二つの異なった潮流の境目。海峡や寒暖2流の交流点などに生ずる。潮境。しおめ。
  2. 愛敬あいきようのある目つき。細くしてこびる目つき。また、子どもの笑顔などをいう。「てうちあわわ、傾頭かぶり―」(狂言歌謡)

ってことで、しおのめの方がより正しそう。格調高くなりそうだから、しおのめで覚えます。
さて、この単語がでて気になった文章は、日経BPのITproにあった梅田望夫さんのインタビュー記事小見出しにもなってるのですが、

「潮目が変わって,IT産業が新しいフェーズに入ったんです。ものすごく大きなインパクトを与えます」。

というもの。暖流と寒流がぶつかる場所という意味合いからは「潮目が変わる」という語感に違和感を感じるのですが、許容範囲なのでしょうか。
余談:「語感に違和感を感じる」は、わざと感を重ねた洒落ですので。ふたつ重なったところでまあ許容範囲だなと思いながら、さらにもうひとつ書いてる自分に笑いました。
余談その2:egbridgeは「しおのめ」では「潮目」に変換してくれませんでした。
余談その3:この記事でもうひとつ知ったことは梅田望夫さんのお名前の読み「もちお」と読むこと。Web進化論は読んだんですが、名前の読みは認識してませんでした。