今年、雑誌について思ったこと

今年の始め頃、週刊ダイヤモンド誌のツイッター特集号があった。表紙などにツイッターアイコンを並べるのにTL上で募集したり、取材中も大キャンペーンだったんですよ。

週刊 ダイヤモンド 2010年 1/23号 [雑誌]

週刊 ダイヤモンド 2010年 1/23号 [雑誌]

私は応募しなかったんですが、何だったら買ってもいいかなと書店で見たけど買わなかったんです。その時思ったことが、

  • 690円は高い。ツイッターの特集として新しい発見がなさそうで、同じ値段なら何か別の新書を買った方がいい。
  • 昔だったら、雑誌なんだから他の記事で元がとれるかもしれないと買ったかもしれない。
  • でも今は、他の記事を読む手間が、かえって鬱陶しいものに感じられる。
  • 自分は、もう(このような)雑誌を欲していないのだろう。

ということであります。
年末になってiPhone/iPadアプリで文芸雑誌「群像プレ創刊号」が無料で公開された。
http://itunes.apple.com/jp/app/id409318594?mt=8
自慢じゃないが、立読みすらしたことがないような雑誌ですが、無料ですのでダウンロードして目を通してみました。33本の記事があって、ごく一部しか読んでいないのですがこれがとても面白かったのです。

三浦雅士さんが同郷なので読み始めたのですが、村上春樹論が興味深くて、加藤典洋さんの記事も読んだ次第。これが有料だったら、偶然手に取って記事が目に入らない限り一生読むことはなかっただろうし、無料キャンペーンもありふれてしまえば手を出さなかっただろうに。こういう連載記事が作られる場としての雑誌に可能性を感じたのでした。
そして電子書籍の週刊雑誌です。
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名古屋ローカルの地域誌(と言っていいのかな)なので、電子書籍としての興味と付き合いで読んでいたのですが、この手頃なサイズに可能性を感じます。熱心に最初から最後まで目を通すのではなく、読んでも読まなくてもいい気軽さが、雑誌らしさなのかなと思ったりしております。