自殺について

自殺予告をどうするかと題してdezyさんの記事について思うところを書いたところ、自殺報道のあり方についてということでトラックバックいただきました。
  NPO法人自殺対策支援センターライフバンクが紹介する「自殺を予防する自殺事例報道のあり方について」のWHO勧告(2000年)の曾孫引きになりますが、あえて私も引用いたします。

1)やるべきこと
  • 自殺の代わり(alternative)を強調する。
  • ヘルプラインや地域の支援機関を紹介する。
  • 自殺が未遂に終わった場合の身体的ダメージ(脳障害、麻痺等)について記述する。
2)避けるべきこと
  • 写真や遺書を公表しない。
  • 使用された自殺手段の詳細を報道しない。
  • 自殺の理由を単純化して報道しない。
  • 自殺の美化やセンセーショナルな報道を避ける。
  • 宗教的、文化的固定観念を用いて報道しない。

 このalternativeが「逃げろ」で、今の日本のマスコミがやってることがまさに避けるべきことなわけですな。
 日経ビジネスオンライン逃げることは、決して負けではない(宋 文洲)という記事がありました。読んでるうちに私もいじめられて逃げたことがあったことを思い出しましたよ。つい3年前の話で、自殺を考えるような状況ではなくただ戦わないで逃げただけですけど、そんときはそのことを考えると胃や心臓が痛くなるようなストレスを感じたもんですよ。「いじめ対策」と「自殺予防対策」では視点が違ってくるとは思いますが、「いじめ」を他人事ではなく我が事として考えられそうです、うれしくないですけど。