音楽と音量

丸山茂雄の音楽予報」の音楽と技術革新というエントリーにあった大発見が、

ここで、私は「大発見をした!」のです。(またか!と言わないで下さい。)
音楽史音楽学の専門家にとっては当たり前の「話」でしょうが、音楽の発達史というのは音量の増量の歴史だったのだということに気付きました。

ということで、続くエントリーでオーケストラの編成が段々大きくなって、電気楽器が電子楽器になり技術革新が頭打ちになって、新しい音楽が生まれなくなり、CDの売り上げが世界中で低迷している主要原因であると断じてらっしゃいます。正解かどうかは別にした上で、この話を踏まえると、CHEEBOWさんが音を大きくする本と書名と同じタイトルのエントリーで紹介されている音を大きくする本 (Stylenote Nowbooks3)が気になります。
 じつは「音圧」という言葉に対してはイメージ先行でよろしくない印象を持っております。辞書の語釈的には、音圧=音の圧力=音量なんですよ。でも実際は、ダイナミックレンジを圧縮して最大音量を上げ過ぎなくても音量感(ってのもわけのわからない言葉か)を感じるってな意味合いだとは思って納得するのですが(と言いながら「音量感を感じる」も「頭痛が痛い」的なよろしくない表現なのであります)。だから、「音を大きくする本」ってのは「音を大きくしなくても大きいと思えるように聞こえる本」という意味をキャッチフレーズ的に表現したいのだろうな、と本も読まずに想像するのであります。読んでみたいけど、読んで理解して実行するところまでは行けるわけないだろうなとも思うわけで。